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- ウェディングプランナーの年収はどのくらい?待遇や給与を上げるための方法を解説
結婚式という人生の大切な瞬間をプロデュースするウエディングプランナー。華やかな仕事の裏側にある「収入」という現実的な側面はどうなっているのでしょうか。
本記事では、ウエディングプランナーを目指す方やすでに業界で働いている方のために、平均年収から収入アップの方法まで解説します。
ウェディングプランナーとして年収をアップさせ、生活の安定を図るための具体的なヒントを見つけたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
さっそく、ウェディングプランナーの年収について具体的に解説していきます。
厚生労働省の調査によると、ウエディングプランナーの平均年収は394.3万円です。
参考:ブライダルコーディネーター|職業情報提供サイト「job tag」
この数字だけを見ると、全産業の平均年収(460万円)をやや下回る水準ですが、実際の収入は勤務先や年齢・エリア、経験・スキル・能力などによって変動します。
参考:令和5年分 民間給与実態統計調査|国税庁
多くのブライダル企業では、基本給に加えて歩合給やインセンティブ制度を採用しています。つまり、営業力や提案力に優れたプランナーであれば、平均を大きく上げることも可能なのです。
なお、近年の傾向として、フリーランスとして活動するウエディングプランナーも増加しています。独立系のプランナーは、1件の挙式・披露宴の対応に対して5〜10万円程度の報酬を得られる場合もあります。
例えば、7.5万円の案件を年間70件こなせば、単純計算すると525万円の収入が見込めます。もちろん、集客や交通費などの経費負担もありますが、経験を積んで評判を確立できれば、会社員よりも高い収入を得られる可能性があります。
厚生労働省の調査によると、ウェディングプランナーの初任給はおよそ21.6万円程です。多くの業種の初任給が19万円〜22万円程度であることを考えると、ウェディングプランナーの初任給は平均値だと言えます。
参考1:産業別にみた賃金|令和5年 厚生労働省
参考2:日本標準産業分類(平成25年[2013年]10月改定)|e-Stat
ただし、就職先や働き方によって初任給は大きく変わるのであくまで参考値です。なお、専門式場やホテルの格によっては、良い待遇を用意しているところも少なくありません。例えば、一流ホテルでは初任給に加えて、制服貸与、食事補助、社員割引などの福利厚生が充実していることが多い傾向です。
一方で、そのような恵まれた環境では、それだけ高いレベルの接遇マナーやホスピタリティが求められることも忘れてはいけません。新人であっても一流のサービスを提供することが期待され、厳しい研修や教育がおこなわれることが一般的です。つまり、初任給が高い分、求められる能力やプレッシャーも大きいと言えます。
初任給は将来の年収を決定づける要素ではありませんが、キャリアのスタートとして重要な指標のひとつです。単に金額だけでなく、教育制度や昇給制度なども含めて総合的に判断することをおすすめします。
ウエディングプランナーの年収は、さまざまな要因によって左右されます。
これらの要因をふまえて、今後のキャリアプランを立てるための参考にしてください。
要因 | 詳細 |
---|---|
①雇用形態 | 正社員、契約社員などで給与水準が異なる |
②勤続年数 | 勤続が長いほど昇給や昇格の機会が増える |
③地域 | 地方よりも都市部の方が給与水準が高い傾向にある |
④学歴 | 特にブライダル関連の専門教育が初任給に影響する場合がある |
⑤インセンティブ | 個人の成果によって給与が大きく変動する |
⑥就職先 | 大手企業の方が給与体系や福利厚生が充実している傾向がある |
⑦役職・資格 | 役職に就くことや資格を取得すれば給与アップにつながる |
⑧独立 | フリーランスとして成功すれば高収入を得られる可能性がある |
給与アップを目指すには、これらの要因を理解したうえで、自分のキャリアプランに合わせた戦略を立てることが重要です。例えば、短期的な収入アップを目指すなら歩合給の高い会社への転職が効果的かもしれません。
一方、長期的なキャリア形成を重視するなら、スキルアップや資格取得、役職への昇進を目指す方が良いでしょう。
ブライダル業界は人材の流動性が高く、キャリアアップの機会も多い業界です。自分の強みや目標に合わせて、これらの要因をコントロールしていくことが年収アップへの近道となるでしょう。
ウエディングプランナーとして働きながら年収アップを目指すには、様々な方法があります。
ここでは特に効果的な4つの方法について詳しく解説します。自分のキャリアステージや目標に合わせて、最適な方法を選びましょう。
同じ職場で昇進・昇進を狙うのがひとつめの方法です。社風が実力主義のブライダル企業に勤めれば、役職や成果によって給与を大きくアップできる可能性があります。
一般的には、新人プランナー→一般プランナー→リーダー→チーフ→支配人(マネージャー)という流れで昇進していくケースが多いと言われています。順調にキャリアアップできれば、徐々に給与を上げられる可能性が高いでしょう。
特にブライダル業界は他業界に比べて、スキルアップによる昇給や昇進のスピードが速いのも特徴です。これは結婚式が高額なサービスであること、そして顧客との信頼関係が重要であることから、経験豊富で実績のあるプランナーの価値が高く評価されるためです。
同じ職場での昇進を目指す方法は、安定感があり、顧客や同僚との関係性も継続できるというメリットもあります。
ただし、会社の規模や方針によっては昇進のポストが限られている場合もあるため、自分の会社のキャリアパスをよく理解しておくことが大切です。
歩合給やインセンティブ制度をうまく活用すれば、大幅な収入アップを実現できる可能性があります。
一般的な歩合制度では、担当した結婚式の売上に対して一定の割合が報酬として支給されます。企業によっては個人の成績が給与や賞与に反映される制度があるので、成果次第では年収を大幅に上げられる可能性があります。
ただし、すべての企業が成果主義ではなく、年功序列や固定給で給与が決まる場合もあるので、就職・転職の際には報酬体系を十分に確認しておくことが大切です。なお、成果主義の環境では競争が激しく、精神的なプレッシャーも大きいことも考慮しておきましょう。
近年は、結婚式の多様化やSNSの普及によって、フリーランスのウエディングプランナーとして独立する道も広がっています。特に、オリジナリティのある結婚式や少人数婚、フォトウェディングなど、従来の大手では対応しきれないニーズに応えるプランナーの需要が高まっています。
フリーランスとして働く最大のメリットは、自由度の高さです。また、企業のノルマや制約にとらわれず顧客の要望に応えられる点や、オリジナル性の高い結婚式をプロデュースできる点が魅力です。また、労働時間の融通が利きやすく、ワークライフバランスを重視できることも大きなメリットと言えるでしょう。
実力や実績がある人であれば、フリーランスとして高年収を狙える可能性もありますが、そのレベルに達するには相応の努力と時間が必要です。安定性を重視したい方は、企業に勤めながら副業の一環でフリーランスとして活動する選択肢もあります。
社内での昇給が難しい場合や、より良い条件を求める場合は、転職を検討するのも一つの方法です。
特にブライダル業界は女性が多く、結婚や出産による離職も多いため、常に人材を求めています。経験者であれば優遇されることも多く、給与アップの可能性も高いでしょう。
転職を成功させるためには、担当した結婚式の件数や売上金額、外国語対応といった自身の強みや実績を明確にアピールすることが重要です。
一方で、転職には新しい環境での人間関係の構築などの精神的な負担もつきものです。また、ウェディングプランナーは専門性が高くて経験が重視される職業なので、全く異なるタイプの式場への転職では、これまでの経験が活かせない場合もあります。
ブライダル業界で長く働いて専門性を極めたい方なら、さまざまな環境で経験を積むことが、将来のキャリアアップにもつながるでしょう。
ウエディングプランナーとして働く場所は大きく分けて3つのパターンがあり、それぞれで求められるスキルや年収の傾向も異なります。
自分に合った職場を選ぶために、それぞれの特徴を理解しましょう。
専門式場とは、結婚式・披露宴の開催を主な事業とする施設です。チャペルや神殿、披露宴会場を備え、ブライダル専門のスタッフが揃っています。
主な特徴は、結婚式に必要なすべての打ち合わせを式場内でおこなうことが多く、ウエディングプランナーとしての総合力が求められる点です。また、式場によってチャペル式、神前式、ガーデンウエディングなどの特色があり、それぞれに応じた専門知識が必要となります。
専門式場では、結婚式のプランニングから当日の進行管理まで、一貫して担当することが多いため、ブライダル業界の総合的なスキルを身につけられます。また、同じ会社内でキャリアアップしやすい環境も魅力のひとつといえるでしょう。
高級ホテルからビジネスホテルまで、様々なグレードのホテルでウエディングサービスを提供しています。特に高級ホテルのウエディングは、格式と洗練されたサービスが特徴です。
ホテルでは一般的にホテル内の専門部署に配属されるケースが多く、ブライダルだけでなくホテル全体の幅広い知識が求められます。接客マナーや国際的なエチケットへの要求水準が高く、富裕層の顧客が多いため高額な結婚式を担当することも珍しくありません。
さらに、ホテルでのウエディングプランナーは、ホテルマンとしての基本的な素養も求められます。特に一流ホテルでは、厳格な研修制度があり、高度な接客スキルが身につくでしょう。
また、国際的なホテルチェーンであれば、海外転勤のチャンスもあり、グローバルなキャリア形成も期待できます。
ブライダル特化型の美容室やトータルビューティーサロンでも、ウエディングプランナーが活躍しています。特に、ヘアメイクやエステなどの美容サービスと連携したプランニングが特徴です。
美容室・サロンで働く場合は、美容の専門知識とプランニング力という両方のスキルが求められます。一般的には、フォトウェディングや前撮りなど、挙式を伴わないプランを担当する機会も多いのが特徴です。
なお、一般的に専門式場やホテルよりも給与水準はやや低めの傾向がありますが、美容の専門知識を活かせる点や、柔軟な働き方ができる環境も多いことがメリットです。また、将来独立する際には、美容とブライダルの両方のスキルを持っていることが強みになるでしょう。
年収を上げるうえで理解すべき点は、ウエディングプランナーには会社の売上をつくる役割があるということです。
多くのブライダル企業では、新規接客数や担当した結婚式の売上金額といった成果に応じて給与や成果報酬が変動する仕組みを採用してます。つまり、プランニング力がどんなに優れていても、売上につながらなければ会社への貢献とはみなされないのです。
よって、年収アップを目指すならまずは営業力を磨くことに注力すべきでしょう。また、リピート・紹介の獲得も見逃せないポイントです。担当したカップルやゲストからの紹介を増やす工夫をすれば、安定した顧客獲得につながります。
さらに、会社選びも重要な要素のひとつです。成果主義の報酬体系を採用している会社なら、努力次第で大幅な収入アップを果たせる可能性があります。
キャリアプランに合わせた会社選びと「営業成績が給料に直結する」という事実を理解した上での努力が、年収アップへの近道となるでしょう。
ウエディングプランナーの年収について詳しく解説しましたが、この職業の魅力は収入だけではありません。
人生の大切な瞬間に寄り添い、幸せな時間を創り出す喜びは、金銭では測れない価値があります。しかし、生活の安定や将来の夢を実現するためには、収入面も重要な要素となるでしょう。
ウエディングプランナーの仕事は「感動を創る仕事」であると同時に「売上を生み出す仕事」でもあります。この両面を理解し、バランス良く取り組むことが、やりがいと収入を両立させる鍵となります。創造性と共に営業力も磨き、カップルの夢を叶えながら自分自身の目標も達成できるプランナーが、業界で長く活躍できるでしょう。
本記事が、ウエディングプランナーとしてのキャリアを考える皆さんにとって、少しでも参考になれば幸いです。